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電話で聞く自分の声に違和感を覚える方は、少なくないでしょう。実は、同じ電話でも、固定電話と携帯電話では、声を伝える方法が異なるのです。
固定電話では、自分が発した声をそのまま相手に届けることができましたが、携帯電話のように無線形式となると、音の波形をそのまま伝えることが難しくなります。そこで、用いられているのが機械による合成音声です。ただ、最近では、圧縮技術が進化したことで、固定電話に用いられていた波形符号化方式というものに近い方式が開発され、採用されるようになっているそうですよ。
電話をかけない、という人が増えている現代においても、自分自身を伝える「声」の雰囲気をそのまま伝えられる技術が進化しているというのはすごいことだと思います。
メールやメッセージでは伝わらない、ため息や沈黙といった細かいニュアンスをそのまま伝えられるのが、電話の魅力だと思っています。それこそ、日本人が古来より大切にしてきた「間」だと思うのです。
目に見えるもの、物理的なものに価値のあった土の時代から、目に見えないものに価値を置く風の時代へと変わったといわれるように、再び「声」という目に見えない音も尊重される時代になっていくのかもしれません。